発明（アイデア）が特許庁によって審査され、特許に値すると判断された場合には、
　特許庁より、特許権（財産権）が付与されます。

　特許権が付与されると、２０年間独占的に実施（製造・販売等）が可能であり、
　他人が無断で実施した場合には、実施の中止（差止め）や損害賠償の請求が可能です。


　特許出願による一番のメリットは、
　　特許権が付与されると「他者が発明を実施できないこと」です。
　新しい発明（アイデア）を独占的に実施することができれば、
　価格競争を未然に防ぐことができます。

　他にも、
　　・　自社の高い技術力をアピールすることができる。
　　・　特許表示をすることによる宣伝・広告効果。
　　・　従業員のモチベーション向上。
　等の、様々なメリットがあります。

　特許出願による一番のデメリットは、
　　「１年６月後に公開されること」です。
　これにより、他者が発明の内容を知ることができます。
　また、特許権を得るまでに時間と費用が必要なことも、デメリットの一つでしょう。


　特許出願には、メリットとデメリットとの両方があります。
　特に、中小企業にとっては費用負担も少なくありません。
　そこで、我々は「費用対効果」や「財産的価値」を十分考慮した上で、
　特許出願を行うべきか否かについてアドバイスさせて頂いています。

　このため、特許出願が可能な発明（アイデア）であっても、
　場合によっては、出願しないようにアドバイスさせて頂くこともあります。

　なお、判断基準の一例としては、　こちら　をご覧下さい。